株式会社理想社は1921(大正10)年創業の印刷会社です。
実績と信頼の書籍印刷を中心に、新しい技術に積極的に取り組み、お客様のご要望に誠実にお応えしてまいります。
株式会社理想社は1921(大正10)年創業の印刷会社です。
実績と信頼の書籍印刷を中心に、新しい技術に積極的に取り組み、お客様のご要望に誠実にお応えしてまいります。
お客様のデータは、安全かつ正確にお取り扱いいたします。データを入稿される際の注意点を簡単にまとめましたので、ご参照ください。
完全データの注意点
テキストデータの注意点
画像(図版)データの注意点
画像データ作成手引き
JIS漢字コードについて
完全データの注意点
完全データとは、印刷用に作成されたデータのことで、当社にて修正などを行わず、そのままの状態で印刷が可能なデータのことです。
※入稿されたデータに不備が発見された場合、お客様に修正していただいてからの再入稿となりますのでご了承ください。
・表紙、カバー等を除く本体頁は、単頁での入稿を推奨しています。
・塗り足しがある場合は裁ち落としを含んだデータでの入稿をお願いいたします。
・PDF/X-1aまたはPDF/X4準拠のPDF形式にて書き出してください。
・フォントはすべて埋め込み処理をしてください。
・RGBのデータが含まれていないか確認してください。
・セキュリティロックは設定しないでください。
■InDesign
・InDesignデータ支給の場合は、パッケージ(欧文フォントやリンク画像が添付された状態)されたデータでの入稿をお願いいたします。
・SING外字機能は使用しないでください。
■全アプリケーション共通注意点
・ファイル名に「禁止文字」を使用しないでください。
例:(? [ ] / \\ = + < > ; : ” , | *)
・出力ファイルと配置ファイルは、同じフォルダ内に入れてください。
・ファイルやフォルダ名は、わかりやすく表記して下さい ※長すぎる文字数は、エラーになります
■配置データについて
・画像(図版)等の配置ファイルが、リンクされているか確認してください。
・解像度は充分か確認してください(「画像データの注意点」参照)。
・1色刷のデータで、CMYKの値を持つ画像は、使用する版のみのデータとしてください。
■フォントについて
Windows/Mac固有のフォントは対応しておりませんので、使用しないでください。
■カラーについて
CMYKカラー、またはグレースケールで作成してください(画像データ作成手引き「色の表現」参照)。
■その他
・データの仕上がりのサイズと、印刷物の仕上がりのサイズは同じ設定にしてください。塗り足しを必要とする場合は、3ミリ以上の設定をお願いします(画像データ作成手引き「トンボ(仕上がり線)と塗り足し」参照)。
・罫線は、0.1ポイント以上を使用してください。それ以下の極細な線は、印刷されない可能性があります。
テキストデータの注意点
■入稿メディアについて
入稿されるメディア(FD・CD・USBメモリ)には、原稿と一致しているデータを保存してください。古いデータや原稿と無関係のものを残して保存しないようお願いします。
■プリント(原稿)について
データは、お客様のパソコン環境で出力された同一内容のプリント原稿と併せて入稿してください。データと原稿が一致していない場合は、データを優先として対応させていただくこともあります。
■外来語・異体字について
外国語(ハングル・繁体字・簡体字など)や古文に使用する異体字など特別な書体や文字を使用している場合は、事前にお知らせください。
(例:『今昔文字鏡』のような外字ソフトなど)
■バックアップについて
安全のため、入稿されるデータはあらかじめお客様ご自身でバックアップをお取りください。
■その他
Officeや一太郎のような一般的なもの以外の特別なソフトを使用して作成されたデータをご入稿する場合は、使用したソフト名(バージョンを含む)をお知らせください。
画像(図版)データの注意点
■Adobe Photoshop・Illustratorデータの場合
・画像の大きさは、掲載時の原寸(実際)サイズを推奨しています。その際に必要な画像解像度は、以下を参照してください(画像データ作成手引き「解像度」)。
・データはネイティブデータ(psdやaiデータ)での入稿を推奨しています。※Illustratorデータの場合、保存時のオプション「PDF互換ファイルを作成」にチェックを入れてください。
・Illustratorデータにて特殊なフォントを使用している場合は、フォントをアウトライン化してください。※当社で対応していないフォントが使用されていると、違うフォントに置き換えられてしまいトラブルの原因となります。
・リンクや埋め込み画像は、グレースケール(色版の場合はCMYK)に変換してください。このような画像が複数ある場合は、必要な画像の情報を別紙にて指定し、配置している画像をすべて添付してください。
・アピアランスを使用される場合、分割拡張して保存してください。分割拡張を行わない場合、意図した仕上がりにならない場合があります。
画像データ作成手引き
■色の表現
カラー印刷では、一般的にCMYKの4色のインキを用いて色を表現します。そのため、印刷するデータは基本的にCMYKで作成します。デジタルカメラやMS office等の未編集データは、モニター画面に表示するRGB形式で色を表現しています。このようなデータを印刷用のデータとするには、CMYKへの変換が必要です。この変換過程で、表現方法の違いによる色の差違が発生します。色違いによるトラブル防止のためにも、CMYKデータに変換してからの入稿をお願いします。
■トンボ(仕上がり線)と塗り足し
書籍などの印刷物は実際の仕上がりサイズに断裁するために、『トンボ』と呼ばれる目印をつけて印刷します。 塗り足しとは仕上がりのサイズよりも外側にある、断裁される部分のことです。写真や図版をページの端いっぱいまで印刷したい場合は、実際の仕上がりサイズよりも外側に3ミリ程度の大きさをとって作成します。このように塗り足し(裁ち落とし)のあるデータは、仕上がりのサイズよりも上下左右にはみだす形になります。
■モアレ
網目模様(格子柄)などを撮影した場合に発生するまだら模様をモアレ(干渉縞)といいます。写真等は印刷時に網点と呼ばれる丸い点を配列して階調を表現します。網点化されている印刷物を元にデータを作成し印刷を行うと、上記のようなモアレが発生することがあります。 印刷物を素材としたスキャニング作業をご依頼の場合は、モアレの除去作業を承りますが、モアレの状態によっては除去できない場合もございますので、ご了承ください。
■解像度
画像の密度のことを「解像度」といいます。 「画像解像度」とは、その画像がどのくらいの密度(ピクセル)で構成されているかを表す数字のことです。 1インチの中に、いくつのピクセル(ドット)が並んでいるのかを表しており、1インチあたりのピクセルの数が多いほど、高精細な画像になります。 印刷に適した推奨解像度は、以下のようになります。
・モノクロ2階調:1200dpi 以上
・ハイライト:1200dpi 以上
・カラー、グレースケール:350dpi 以上
■フォント
データの編集が必要な場合はフォントのアウトライン化はせず、フォント情報が含まれたネイティブデータでの入稿をお願いします。特殊フォントをご使用の場合は、事前にお問い合わせください。 完全データ入稿の場合は、アウトライン化済みデータ、もしくはフォント埋め込み済みのPDF形式での入稿でお願いします。このようなデータは当社での編集は出来かねますのでご注意ください。 その他、フォントに関してのご不明点は、お問い合わせください。
■画像の配置・リンクと埋め込み(Adobe Illustratorにて)
Adobe Illustratorで作成するドキュメントへの画像の配置は、リンクと埋め込みの二種類の方法で行います。リンクは画像データの保存場所から画像情報を参照し、ドキュメント内で表示する方法です。変更があった場合に画像データを修正すれば、配置したデータにも同じ結果が反映されます。ただしリンクは、画像データの移動や削除などにより情報を参照できなくなると、配置画像が表示されずにトラブルとなる可能性があります。データを入稿される場合は配置している画像データを全て添付し、不要なファイルを残したりしないよう、使用している画像を明確にしてください。
埋め込みはドキュメント内に画像データを直接埋め込む方法です。埋め込みは全ての画像を含んだ一つのドキュメントとなるため、配置画像のリンク切れのない作成方法となりますが、一度埋め込むと配置画像の修正はできませんのでご注意ください。
JIS漢字コードについて
JIS漢字コードとはデジタル機器で使用する文字を日本工業規格(JIS)に基づき規定したものです。パソコンなどの文字表記の基準となるものですが、国語審議会が2000年に規定した「表外漢字字体表」に合わせて文字の追加・改定がされました。その変更が反映された「JIS2004」規格が採用された結果、使用OSによって内容に若干の違いが発生するようになりました。
Windowsで使用される文字コード
①WindowsXP以前(JIS90)
JIS第1及び第2水準を基本とした「シフトJIS」に補助漢字を加えた12,156字を標準としています。 いわゆる「JIS90」規格と呼ばれるもので、Windowsで使われる「TrueType」フォント(MS明朝・ゴシック等)で採用されています。
②WindowsVista/7以降(JIS2004)
WindowsVistaが発売された際、それまでの「JIS90」に代わって、新たに約1,500字以上の文字の追加がなされ、同時に字体の見直しによって従来「新字・略字」で定義されていた168文字について、「正字」へ字体の変更が行われました。
これらの変更により、仮に「WindowsVista」や「Windows7」で上記文字を含んだデータを作成して「WindowsXP」で表示・印刷した場合、文字が表示されなかったり、字体が変わったりしてしまう……といった現象が発生してしまいます。
パソコンにおける表示・印刷の問題
①「JIS90」では表示できない文字の追加による文字化けの発生
②「JIS90」と「JIS2004」環境の差異による同一データでの字体の変化
マイクロソフトでは、これらの問題に対応するため、「JIS90互換フォントパッケージ」や「JIS2004対応フォントパッケージ」で両者の互換性を保てるようにしています。しかしながら、データを受け取る印刷会社では、データだけで「作成環境」や「互換字体の使用」を判別することは不可能です。したがって、入稿の際には「どんな環境で作成されたか」「どんな互換書体が使われているか」をできるだけ事前にお知らせいただくことが、トラブルを未然に防ぐために重要となります。当社ではテキストデータを組版ソフトに取り込む際、お客様のご要望に合わせた字体置換を適宣行い、適切な字体統一を図っています。